保健師の話

メタボはウエストだけの話ではない!

メタボって?

皆さん、メタボリックシンドローム(以後、メタボ)と言う言葉はご存知でしょうか?

メタボって聞くと「太ってる」「お腹が出てる」などネガティブなイメージやマイナスなイメージを持っている方が多いと思います。

私も保健師としてメタボの方を対象に指導をしているのですが、実際に上記のようなイメージを持って指導に来られる方は多いです( ゚Д゚)

「太ってるから指導に呼ばれたんだろ~」と皆さん言われます。

何年も指導をしていくなかで、少しでも皆さんの疑問やメタボについて答えることが出来たらいいな~と言う思いからこのブログを作るきっかけと
なったのですが・・・

確かに、メタボについて「太っている」「お腹が出てる」と言ったイメージは間違ってはいません。

ですが、なぜ「太っている」「お腹が出てる」ことがいけないのでしょうか?

見た目がカッコ悪いから?

洋服が入らなくなるから?

外見も大切ですが、メタボは単純に「太っている」「お腹が出てる」だけで判断はされないのです。

じゃあ、何をもって判断されるの?とますます疑問が深まりますよね。

実はメタボって皆さんが思われている体重や、腹囲以外に血圧脂質血糖の数値が関係してきます。

え?体重や腹囲たけではないのか!とビックリされた方もたくさんいると思います。

そうなんです!

実はメタボは体重や腹囲だけが基準値を超えていてもメタボにはならないのです。

それにプラス、血圧、脂質、血糖の数値が悪くなることでメタボと言われるのです。

また、メタボと言われる前までは、これらの死の四重奏と言われてました。

死の四重奏?なんじゃそりゃ?新しい曲名?

そんなことを言っている場合ではありません。

死の四重奏とは肥満、高血圧、糖尿病、高脂血症のことを示しています。

これらは1つでも発症すると長い付き合いになり、気を付けていかないと更に重篤な病気に繋がりやすいですが

1つ発症することで2つ、3つと芋づる式に他の病気も発症しやすくなると言われています。

また、これら死の四重奏が重なり合うことで危険度が上がっていくのです。

なんて恐ろしい・・・まさに死の四重奏にふさわしい病気。

こんなに恐ろしいメタボリックシンドローム・・・

手遅れになる前に自分がメタボかどうか早く知りたいと思いませんか?

怖がらなくても大丈夫です。

早くに知れば知るほど、対策はたくさんあるので安心してください。

ではさっそく、次の項目で詳しくメタボの判断基準について見ていきたいと思います。

皆さんお手元に健康診断の結果は準備出来ましたか?

メタボリックシンドローム判断基準

まずは、皆さんご存知の通りメタボは腹囲から見ていきます。

ここで注意なのは、男性と女性では判断基準が違うところです!

腹囲:男性85cm以上 女性90cm以上

皆さんの腹囲の数値はいかがでしたか?

また、なぜ腹囲の数値をみているのかと言うと内臓脂肪がどれくらい蓄積されているかを腹囲の数値でチェックしています。

ちなみに男女で基準値が違うのは、女性は男性に比べて皮下脂肪が多いためなのです。

では次に血圧・脂質・血糖を見ていきましょう。

基準値は下記の通りとなります。

血圧:130/85mmHg以上
脂質:中性脂肪(トリグリセリド)150mg/dl以上 または HDLコレステロール40mg/dl未満
血糖:空腹時血糖110mg/gl以上

腹囲にプラス、血圧・脂質・血糖のうち2つ以上当てはまった方がメタボとなるのです。

皆さんいかがでしたでしょうか?

ここで、やったー自分はメタボでなかったー!と喜んでいる方や、ホッと胸をなでおろしている方もいると思います。

逆に、メタボだった・・・と肩を落としている方や、もうすぐでメタボになるところだったと危機感を感じている方もたくさんおられると思います。

結果がどっちであれ、今大丈夫だった方も今後の健康のために!メタボに該当された方は早くに手を打つのに越したことはありません!

皆さん、今ここでご自身の健康診断の結果から自分の健康状況を知ったことで大きな一歩を踏み出したのです!

健康は自分の人生にとって大きな財産。

この財産を積み上げていくためにも、次は脱メタボのためにどうしら良いのか一緒に見ていきましょう。

メタボ解消のためには?

メタボの原因の大元となってるのは、実は内臓脂肪!

なので、メタボの基準にも腹囲の数値があるのです。

この憎き内臓脂肪が、血圧を上げたり脂質や血糖値などの血液データを悪くするのです。

なんて奴だ!内臓脂肪!

この内臓脂肪に勝つための、メタボの根本的な解決策はただ1つ!内臓脂肪の減少

生活習慣を改善し、内臓脂肪を減らすことが一番の近道なのです。

と、言われてもじゃあ具体的にどうしたら内臓脂肪が減るの?と思いますよね。

内臓脂肪の増加は、摂取エネルギーが消費エネルギーより多くなっていることが原因なのです。

なので摂取と消費のバランスを整えることが大切!

シンプルに、摂取エネルギーを適正にし、消費エネルギーを増やすだけなのです。

ですが、これだけを伝えても実際は・・・

そんなこと言われなくても頭ではわかっている!なかなか行動に移せないから困っているんだ!とか・・

じゃあ一体何をしたらいいんだ・・となりますよね(汗)

皆さんのお気持ちはよく分かります。

脱メタボのために、取り組むことはとてもシンプルですがこれを実行して、コツコツと継続している人なんて一握りもいません(笑)

全員が実行できていたら今頃、ダイエットに明け暮れる女性もいないでしょう(笑)

ここまでの話で、脱メタボのための根本策をお伝えしたので、

次はもっと詳しく誰でも今すぐにできるような対策をお話ししていきます。

項目別メタボ解消法

メタボの根本的な解決策はただ1つ!内臓脂肪の減少!
と、先ほどお伝えしました。

内臓脂肪を減らすことが最も重要ですが、せっかく脱メタボのために
重い腰を上げて頑張ろうとしているんです!

せっかくやるんだから、一石二鳥いや三鳥くらいの効果がほしいと思いませんか?笑

思いますよね?笑

でもそれでいいんです!自分の健康のことです!欲張ってもらっていいんです!笑

なので、血圧・脂質・血糖それぞれに該当された方がより効果のある取り組みができるように項目別に分けてみました!

血圧

高血圧の状態を放置しておくと、血管は次第にボロボロになり、やがて固くなっていきます。

その状態のことを動脈硬化と言います。

動脈硬化?なんとなく聞いたことはある。でもそれって何?どうなるの?って思う方がたくさんられると思います。

動脈硬化になることで将来、脳卒中や心筋梗塞になりやすくなります。

また高血圧の人は、血圧正常値の人に比べて倍も脳卒中になりやすいと言うデータもあるんです!

なんて恐ろしい・・・

しかも、高血圧は自覚症状もほとんどありません。

なので自分がどれくらい動脈硬化が進んでるかなんて検査を受けてみないと分からないのです。

今の生活で何も問題を感じないから脳卒中や心筋梗塞なんて想像もつきませんと思われる方もおられると思います。

でもちょっと待って!病気になってしまってからでは遅いのです。

寝たきりになってしまったら、今後の生活はどうなるの・・・?など考えると頭を抱えてしまいますよね。

そうならないためにも、今から予防できることをお伝えします。

まず行うことは、毎日家庭血圧を測定・記録する。

まず、自分の血圧が日々どれくらいなのかを知らないことには話になりません。
そして測定するだけでなく、記録も忘れずに!

この記録は後々、病院受診をすることになった時もとても有利になります。

高血圧で受診したとき、医師が一番知りたい情報は日々の血圧の数値です。

このデータがあるかないかだけで受診がかなりスムーズになります!

ついつい話過ぎて話がそれましたが、戻して・・

標準体重より、体重がオーバーしている方はまず減量するだけでも血圧の改善が見込めます。

血圧改善のために食事・運動を気を付けることはとても大切になってくるのです。

塩分・お酒は血圧を上げる原因となるので要注意。

そして運動は有酸素運動が血圧を下げるのに効果的と言われています。

理想は週3回、30分以上の運動が推奨されていますが、そんなに時間が取れない!と思われる方もたくさんおられるでしょう。

ムリはしなくてよいので、まずは運動習慣をつけることから初めてみてください。

例えば移動は階段、一駅手前で降りて歩くこともおすすめです!

食事・運動は日々の積み重ねが大事になります。

↓こちらの力も借りてみるのもいいですね↓

脂質

脂質って聞くと体に悪いイメージが浮かんでくると思いますが、実は体にとって大切なエネルギー源でもあるのです。

ただ増えすぎるのは困りもの。

中性脂肪は増えすぎることによって体の中の血液がドロドロになり血管を詰まらせる原因にもなります。

あぁ・・恐ろしい。

そんな中性脂肪を減らすのに効果的なのは、やはり脂肪分の多い食事を減らすこと。

例えば、・・・
・揚げ物は控える
・肉類中心の食事になりがちの方は青魚中心の食事へ。どうしても肉が食べたい!となったら鶏肉!
・炭水化物の重ね食いをしない。例えばラーメン+ライスなど
・お腹いっぱい食べない。理想は腹8分目。
・夜遅い食事は注意!理想は21時までに夕食を終える。
・お酒は飲みすぎない。一日の適量はビールだったら500mlが1本まで!
・スナック菓子・甘いお菓子が好きな方は食べ過ぎないように!ちなみに菓子パンも甘いお菓子に分類されます!

箇条書きしていくとたくさんの注意事項がありますね(汗)

ちなみに、運動も脂質を減らすのにとても効果があります!

正直こんなに毎日意識して過ごすなんて逆にストレスが溜まると思われている方たくさんおられると思います。

そうですよね。

どんなにモチベーションが高い方でもこんなに多くのことは難しいですよね。

毎日、脂質のことばかり考えて生活できる人ならいいですが(笑)、大半の方は仕事や家庭の両立にいっぱいいっぱい・・・

その片手間で取り組むことが多いので、とにかく簡単にすぐに始められることが大事!

↓とにかく時間がないという方、まずはここから始めてみては↓

血糖

血糖値と言う言葉は聞いたことがある方がたくさんおられると思います。

皆さんもご存じの通り血糖値が上がることによって一番怖いのは糖尿病。

糖尿病になるとおいしいものが食べれない・・お菓子我慢しないと・・酒ももう飲めないんだ・・

など、食の楽しみがどんどん奪われてしまいますよね。

悲しい。

いつまでも人生楽しく、おいしいものを食べ続けるためには暴飲暴食は厳禁!

基本は、脂質が高い方の食事の注意事項でOKですが、特に血糖値が高い方が注意して行ってほしいのが食事の初めは絶対野菜から!と、1日3食食べて腹8分目!これだけで血糖値の改善に効果があります。

あとは、血圧の時にもお話をした有酸素運動を行なうことです。

運動はどの項目にも共通して言えることなんですね。

食事・運動の改善が結局は一番の近道ですが毎日、食事の初めは野菜から!なんて続くわけないだろー!という声も正直聞こえてきます。

なので毎日の生活の中でいかに効率よく取り組めるかが継続のポイントとなるのです。

↓まずはできることから初めてみませんか?↓

禁煙について

なぜここにきてタバコのことを?と思われた方もおられると思います。
また愛煙家の方には禁煙は耳の痛い話になりますよね。

ですが、実はタバコはメタボリックシンドロームにとても関係が深く、喫煙者はメタボリックシンドロームを発症しやすいと言われているんです!

また、メタボの方でタバコを吸っている人は動脈硬化のリスクが上がるとも言われています。

タバコは百害あって一利なしですね。

そうは言われてもなかなか辞められない気持ちもあると思います。
口が寂しくなって、思うがままに食べてしまうことで太ったらどうしよう・・・とか、そんなに自分は意思が強くないし・・などいろんな不安がよぎると思います。

まずは一人で禁煙しようと思わないで!

今は禁煙の方法も様々なんです。

薬局でニコチンパッチやニコチンガムを買って試してみても良いし、今は禁煙外来も浸透してきているので、一度相談に行くのも方法の1つ。

しかも、禁煙外来は保険がきくようになったので昔に比べて受診料もそこまで高くないんです!

タバコを吸い続けると一生タバコ代がかかりますが、禁煙治療にかかるお金は実はほんのわずか。

ここで、よし!禁煙してみるか!と少しでも思ってくれた方、思い立った今が辞め時です!

皆さんで脱メタボをめざしましょう!